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  • 小塚 泰彦

極度乾燥(しなさい)の強さ

最終更新: 2018年7月8日

英国で2004年にオープンしたアパレルブランド「Superdry 極度乾燥(しなさい)」はそのネーミングの奇妙さから日本でも一時話題になりました。


「Superdry」というネーミングは、日本のアサヒビールの「アサヒスーパードライ」にインスパイアされてつけられたとされています。(アサヒビールが保有する商標の関係でSuperdryブランドは公式には日本展開ができないようです)



Superdryで話題になるのは「極度乾燥(しなさい)」という日本人にとっては奇妙な日本語です。しかし、日本語を理解しない人々にはこれが「都会的」と感じられるようで決して安くはない価格帯のブランドですが商業的に大成功を収めています。


「Superdry 極度乾燥(しなさい)」ブランドを展開する公開会社スーパーグループは2010年にはロンドン証券取引所に上場しています。


「極度乾燥(しなさい)」以外にも、「OSAKA 6 会員証な」と記されたTシャツはデヴィッド・ベッカムが着用したことで人気が出ました。「会員証な」・・・面白い。。


日本テレビが取材した番組で、スーパーグループCEOのセオ・カルパシオスは「日本人が着ている英語のTシャツも、少し変に感じられる」と言っています。否定できない事実です。


同番組でSuperdryのデザイナーが、英語を機械翻訳にかけて「正しくはないかもしれないが、見た目でインパクトのあるものを選ぶ」と説明していました。


そもそも「正確であること」よりも「人の気持ちを動かすこと」が重視されている確信犯であることがわかりました。


2018年7月の時点で、"superdry"という言葉はGoogle翻訳では「スーパードライ」と表記され、excite翻訳では「スーパー乾燥」と表記されます。


そして最近、ロンドンの店舗で見つけたのがこのTシャツです。



「スペルドリ」。

Superdryのデザイナーが、Googleでもexciteでもない何かの機械翻訳で見つけたのでしょうか。「スペルドリ」は発音的にはフランス語っぽいとも感じられます。もしかしたらSuperdryで働くフランス人が発話した音を日本語の出来るスタッフがカタカナに書き起こしたのかもしれません。


Superdryが「正確さ」を求めていないことは最初からわかっています。


にもかかわらず、"THE REAL"と念押ししているところが、Superdryの面白い確信犯加減を物語っています。


トランスクリエーションの特質の一つは、グローバルビジネスを推進することです。必ずしも「正確」でなかったとしても、ビジネスが「成功」すれば目的を果たしたことになります。


少なくともこのTシャツを見て、面白いと思って私は買ってしまいました。。25ポンド(3600円程度)。


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#トランスクリエーション #Superdry #極度乾燥しなさい #スーパードライ

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